家族信託についてどのようなケースで実際にご活用されたかを知っていただき検討している方の参考にしていただくために弊所で対応した事例をご紹介させていただきます。(個人情報の観点から、個人を特定されないように配慮として一部編集をしております。)

 ご相談者のF様は、実家で一人暮らしをするお母さま(父は数年前に、他界)が最近少し物忘れをしたりすることが気になり、情報を調べていたところ成年後見制度を知りました。

 そこには、何も対策をしないままお母さまの具合が悪くなり認知症などになってしまってからでは、お母さまの財産の管理は息子であろうと代理することは出来ず、成年後見人に管理してもらう必要があることや、成年後見人は、必ずしも家族が選ばれるわけではなく裁判所の判断で決まるので、弁護士や司法書士などの専門家が母の財産を管理するようになるということを知りました。

 そうなる前にあらかじめ契約により後見人を決めておく任意後見の制度もありますが、これも裁判所、監督人という第三者が入りチェックを受けながら母の財産を管理するということにも抵抗感があったので、他にいい方法がないかと情報を調べているうちに家族信託について知りセミナーにお越しくださいました。

 信頼できる家族がいて、高齢になる親に代わって子が親の財産を管理する権限を与えることで親の介護費用についての心配をすることなくお互いが安心して生活をする事が出来ます。

 年を取ってからの、不動産の処分や銀行の手続きなど、大変なことも家族信託で契約をすることで信頼できることもに任せる事が出来ます。

 高齢化が進む日本では、認知症による財産の塩漬けを防止するという効果で、家族信託は大きな資産を持った資産家だけでなく、自宅と預貯金といった一般的なご家庭でも今後活用されるケースが増えるのではないかと思われます。

 家族信託に関するご相談は、家族信託に関する経験が豊富な弊所にご相談ください。

 

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