「終活(しゅうかつ)」という言葉をご存じでしょうか?

2010年頃からユーキャンの流行語にノミネートされ、その後少しづつ広まってきました。

少しネガティブな印象を持つ言葉かもしれませんが、弊所では、

人生100年時代を、より自分らしく生きるために「将来」の心配事を解消し、これから先の「現在」を楽しむための活動。と定義しています。

これをすることで、ご自身が亡くなられてた後の家族のため、又はご自身のための活動にもなってくると考えております。

終活の中で、具体的な準備とは

まず一つめとして、「亡くなった後に必要な準備」

1)死亡後にまず必要になること

葬儀、納骨
どのような形の葬儀をしたいのか、誰を呼びたいのかなど、最近では小規模な家族葬を選ぶ人も多いですので、こういった事も事前にまとめておくと、残された方は対応がしやすいと思います。

役所等への届出
死亡後の役所等への届け出はについては、年金であったり、死亡届を出したりと行政への届け出が必要となります。

各種支払い
亡くなった方の医療費であったり、公共料金であったり携帯電話などの解約やクレジットカードの支払いの解除、解約も連絡をする必要があるので、ご自身がどういう契約をしているのかをまとめておくと、残された方が対応しやすいです。
ご自身の契約状況などをまとめておかないと、残された家族が一つ一つ調べていったりしないといけないため、非常に困ることが多いです。

遺品処分
遺品に関しても、例えば「これは娘に引き継ぐ」など事前に遺言書などで決めておくとスムーズかと思います。

2)49日の法要を目安に

相続手続き
亡くなった方の遺言書があれば、その通りに財産分けが出来ますが、無い場合は、遺産分割協議を行ったりしないといけません。

不動産等の処分
不動産処分については、各家庭の事情で異なりますが、亡くなった後に誰も住まなくなったりする場合は空き家となってしまいますので、不動産の売却という形も選択すると思います。
しかし、亡くなられた方の名義のままだと、手続きが出来ないため、一旦相続登記をしたりする必要も出てきます。
また、賃貸を考える場合もあると思いますが、その際も名義人を変更しないといけません。

3)亡くなってから10か月以内

相続税の納税
相続税が発生する場合は、現金で納税しないといけないため、現金が無い場合などの事を考えて事前に準備しておく必要も出てくるかと思います。